T-ALLに対するダラツムマブの前臨床的効果 Blood2018

T-ALLに対するダラツムマブの前臨床的効果

Blood 2018

Preclinical efficacy of daratumumab in T-cell acute lymphoblastic leukemia.

Bride KL(1), Vincent TL(1), Im SY(1), Aplenc R(1), Barrett DM(1), Carroll WL(2),
Carson R(3), Dai Y(4), Devidas M(4), Dunsmore KP(5), Fuller T(1), Glisovic-Aplenc
T(1), Horton TM(6), Hunger SP(1), Loh ML(7), Maude SL(1), Raetz EA(8), Winter
SS(9), Grupp SA(1), Hermiston ML(7), Wood BL(10), Teachey DT(1).

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

www.bloodjournal.org

治療抵抗性を獲得したりもともと有していることによって、再発・難治性のT−ALLの予後は不良の疾患である。そのため全く新しい、毒性が低い薬剤が必要とされている。そのなかで新しい最も有望な治療戦略は標的免疫療法である。免疫療法はB-ALLのような血液腫瘍の予後を改善してきた一方でT-ALLに関する有望な免疫療法は現在の戸k路開発されていません。我々はT-ALLに対してCD38をターゲットとすることが有効であると仮設を立て検証していった。T-ALL由来のBlastにはCD38が強発現しており、多剤併用化学療法の後にも安定して発現していました。CD38は正常リンパ球系、骨髄球系の細胞、また非造血組織には低発現であった。これはCD38が理想的な標的であることを示唆された。ダラツムマブはCD38を標的とするヒトIgG1κモノクローナル抗体であるが、難治性の多発性骨髄腫患者にたいして安全で効果的に使用できることがが示されている。我々はだT-ALL患者由来のゼノグラフトに対してダラツムマブを使用する試験で、14/15のゼノグラフトで顕著な効果を示した。これらのデータはダラツムマブが小児T-ALLに対する有望な新規治療になることを示している。